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物流効率化を実現する方法とは?GISを用いた共同配送シミュレーションをご紹介!

物流業界は現在、多頻度小ロット化かつドライバー不足という大きな2つの課題に直面しています。そのため、物流効率化が強く求められています。
物流効率化の手順や取り組み方法はいくつかありますが、その中でも特に強く求められている共同配送に関して、地図を使用した情報の可視化、解析を行うシステムであるGISを用いることで、現状の見える化から分析シミュレーション、改善まで一気通貫で実現できるようになります。
ここでは、物流効率化が必要になった背景や、物流効率化の手順、国が推奨する物流効率化の取り組み、そしてGISを用いることで実現できる物流効率化まで、まとめて解説いたします。
1.物流効率化が必要な理由
物流効率化が叫ばれている現在ですが、その背景には大きく2つの時流があります。
多頻度小ロット化
ECビジネスが普及した結果、より便利に商品やサービスを受け取れるようになりました。
しかし物流の観点からすると、購買が多頻度かつ小ロット化したことで、
配送プロセスにおいても、倉庫内においても、管理が煩雑となっています。
労働力(ドライバー)不足
現在は少子高齢化の影響が強くなっていて、ドライバーの高齢化も進んでいます。
しかし若年層からすると、ドライバーを中心とした物流業界に対して、
肉体労働や長時間労働による激務というイメージが連想されるようです。
こうした現状から、ドライバーの人手不足の流れが加速しています。
このように、多頻度小ロット化した購買と、ドライバーの人手不足という
2つの課題から、物流の効率化が強く求められています。
2.物流効率化をする手順
物流を効率化するためには、下記のような手順を踏む必要があります。
①現状の物流を見える化する
②どの工程がボトルネックなのかを分析する
③物流管理の指標(KPI)を決める
④物流効率化を実施する
⑤常に物流を見える化することで、繰り返し効率化を図る
物流には、輸送、保管、荷役、流通加工、包装という5大基本機能があります。
まずはこの5つの工程のうち、どこが物流効率化の優先度が高いのかを見極める必要があります。
そして、特定工程における物流管理の指標(KPI)を設定して、KPIが改善によりどうなるかを計測する必要があります。
物流におけるKPIとしては、リードタイム、車両台数、配送距離、在庫数など、工程によって様々なKPIを定めることができます。
最終的には、コスト削減による売上&利益率向上を目指すのが、物流効率化のゴールとするところです。
3.物流効率化を実現する取り組み
こうした物流を効率化する取り組みとしては、国土交通省が推奨している
取り組みが大きく3つあります。
①モーダルシフト
②共同配送
③輸送網の集約
モーダルシフトとは、トラックのみで長距離輸送をするのではなく、鉄道や船といった輸送手段も使用することで、排気ガスを抑えた環境によい輸送方法のことです。
共同配送とは、複数の会社が共通の倉庫や物流センターを利用することで、効率よい配送を実現する方法です。輸送網の集約も近い意味を持ちます。
従来は、各社がそれぞれトラックを使って輸送していたため、積載量が少ない非効率な輸配送がされていました。しかし現在では、配送先が同じ方面の場合には複数の会社でトラックをシェアして、共同配送するという動きが強くなっています。
4.GISが実現する共同配送シミュレーション
このように、共同配送が推奨されている現在ですが、実際に共同配送をする前にシミュレーションを行う必要があります。
この共同配送のシミュレーションを実現するのが、ESRIジャパンが取り扱うGIS製品「ArcGIS」です。
GIS(ジー アイ エス)とは、Geographic Information System の略称で、地理情報システムのことを指します。ArcGISでは、地図情報に過去の集配実績やトラックの位置情報、積載量、交通状況を重ね合わせることができるため、複数要素での分析ができるようになります。
さらにArcGISを用いることで、実際に検証する前に配送シミュレーションをすることができるため、効率的な配送計画ができるようになります。
つまり、GISを用いることで、物流効率化の手順を、現状の見える化から分析、改善シミュレーション、継続的な可視化まで、
一気通貫で行うことができるのです。
>>GISとは? ~物流(ロジスティクス)課題の解決方法をご紹介~
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こちらの事例では、個別輸送とミルクラン方式の共同配送での比較シミュレーションについてもご紹介しています。
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