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物流倉庫提案におけるGISの活用、様々なネットワーク解析による、提案力の向上

国内

物流不動産(倉庫会社)様

課題
営業の提案資料として自社の物流拠点からリーチ可能な距離を可視化するレポートをまとめていたが、その提案資料の説得力が弱かった
ソリューション
GISを活用することで、ミルクラン方式も含めた多様な配送ルートパターンの提案が可能に

物流倉庫の荷主への提案資料が手薄な状況




本事例で取り上げるお客様は、荷主様へ営業する際の提案資料として、地図情報が取り入れられたレポートを使用されていたとのことです。

しかしそのレポートは、既存のネット上のマップを使用したもので、拠点からリーチ可能な距離を到達圏という形で可視化していたお手製のレポートでした。

このようなお手製のレポートでは、やはり提案の現実性や真実味が薄くなり信用を得にくいという点で、お客様自身 課題として捉えていたとのことです。

 

より密度の濃い地図レポートによる提案をしたい

荷主様が懸念されるのは、拠点からの到達圏だけでなく、実際の配送量や効率性です。

そのため、到達圏(拠点からリーチ可能な距離を示したもの)を可視化していたお手製のレポートでした。

配置可能なトラック数や平均配送時間、計画と実績の乖離率等その他の様々な情報を盛り込んだ、より密度の濃い地図をベースとしたレポートを営業資料として使用したいとのことでした。

お客様はインターネットで地図システム等をテーマとして検索され、ESRIジャパンにお問い合わせをいただきました。

 

ArcGISによりミルクラン方式等 様々な輸送パターンの提案が可能に

ESRIジャパンからは、ArcGISを利用した荷主様の輸送網のパターンを把握した上で提案資料を作成することをご提案しました。

具体的には、荷主様がいま個別工場につき輸送用の車両を何台使用し、その際の積載量がどれくらいかを確実に把握するようにしました。

その後、現実的な荷主様のデータに基づき臨機応変な輸送パターンを盛り込んだ提案ができるようなシステムを構築しました。

 

例えばこちらは、
長野工場から半径30キロ圏内のサプライヤー工場が、個別で工場に輸送した場合の輸送コストの算出シミュレーション結果です。
中央で白く光るのが長野工場である拠点です。
この場合、車両台数10台で設定すると合計輸送距離は214km、合計輸送時間が495分と算出されます。

距離のみでなく、時間的にもコストがかさんでいることがわかり、
それに伴い人の動きもコストとして算出することができます。

 

そこで、個別輸送からミルクラン方式による調達を検討することにしました。
ミルクラン方式とは、巡回集荷のことを意味していて、
メーカーが必要とする物品や材料を、メーカー側が各工場を巡回して集荷する方法をとります。

ミルクラン方式は共同配送の方法の1つであり、
サプライヤーの納品量が車両1台に満たない場合にはミルクラン方式で配送車が巡回して集荷する方が、
個別輸送よりも効率的になるケースがあります。

 

多様な配送ルートパターンの解析ができるArcGIS

荷主様はどの物流倉庫を使用するかという選定自体よりも、実際の配送量や効率性に関心が高いため、
ミルクラン方式を検討されているお客様も多々いらっしゃいます。

ArcGISでは、ミルクラン方式のようなシミュレーションも含めた、
多様な配送ルートパターンの解析を行うことができるのが特徴です。

実際にミルクラン方式の輸送を4tトラック2台で検証した結果、
合計輸送距離が169km、平均輸送時間が620分、必要車両台数が2台となり、
輸送距離は20%減、必要車両台数においては80%の削減につながるという結果を得ることができました。

その分輸送時間はかかってしまいますが、大幅なコストの削減につなげることができます。

 

荷主様のニーズを正面から捉える物流提案が可能に

荷主様によってニーズは異なり、費用面を一番に考えるのか、効率性を重視するのかは荷主様によって違いがあります。

今回のお客様も上記のようにArcGISを活用した多様なシミュレーション結果を示すことで、様々な荷主様のニーズに沿った提案資料の作成ができるようになったとのことです。

 

今まではミルクラン方式での提案ができていなかったとのことでしたが、荷主様に時間のゆとりがある場合にはミルクラン方式で提案することもできるようになり、今回ご相談いただいたお客様からは受注確度が向上したという嬉しいお声をいただきました。

実際に提案を受けた荷主様の方々からも、「これまで考えたことのない視点での提案だった」と好評をいただいているとのことです。

 

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