物流・配送・ロジ地図システム選定.com

地図システム活用のお役立ち情報

TOP地図システム活用のお役立ち情報一覧 > 共同配送実現に向けた配送シミュレーションで、配送業務の効率化

共同配送実現に向けた配送シミュレーションで、配送業務の効率化

近年の物流業界では、慢性的な人手不足や「働き方改革」等の影響で配送ドライバー不足という課題が顕在化してきました。
そのため配送業務の効率化を図ることや人員の確保を行うことは明確な課題となります。

今回はそんな課題を解決するためのGISについての概要と共同配送実現へのGISの活用事例をご紹介致します。

 

1.GISとは?

従来の紙地図では、紙という媒体の制限があるために地図上で処理できる情報は限りなく少ないものでした。
しかし、世の中のデジタル化の流れによりコンピューターやスマートフォンで地図情報を得られるようになった現代では、電子地図上のデータを自在に分析・編集・検索することが出来るようになりました。地理情報のより高度な処理を行うために登場したのがGISです。

GIS(ジー アイ エス)とは、Geographic Information System の略称で日本語では地理情報システムと訳されます。
地理情報とは地球上に存在する地物や事象のすべてを指しますが、これらをコンピューターの地図上に可視化して、地理情報の関係性や傾向をわかりやすい形で導き出すのが GIS の大きな役割です。

ロジスティクスに関わる業務をしていく中では、効率的にモノやサービスを届けることや迅速に配車手配を行うかなどが課題として現れてきます。
これまで物流や配車に携わる業務では、その技能が個人の経験に依存していたため、目的地や指定時間といった情報の活用や、スムーズな物流・配車が困難となり、顧客ニーズを満たせないケースがありました。

従来の紙地図では、配送業務の効率化や物流業務の属人性の排除が困難とされてきましたが、GISを活用することにより、ロジスティクスに関わる業務課題を解決することが可能となりました。

 

2.共同配送とは?

「共同配送」とは、複数の物流企業・事業所が連携し、複数企業の商品を同じトラックやコンテナなどに積み込み輸送する輸送手段のことです。

この共同配送という方法を活用することで、輸送に必要な車両台数を削減しながら効率のよい輸送が可能となるだけでなく、経費削減効果や慢性的な労働力不足、長時間労働の改善、荷役作業の軽減、交通渋滞の緩和効果やCO2の削減効果と多くの問題を解決することが可能となります。

現在、環境の変化による需要の高度化・多様化による貨物の小口多頻度化への対応など、多種多様な対応を求められている運送・物流業界にとって、輸送・保管・荷さばきを合理化できる「共同配送」は、複数の課題を解決するひとつの方法となり得ます。

共同配送は、大きく分けて次の2つのパターンに分類できます。

①:荷主が異なる荷物を、特定の輸送業者を利用して輸送すること
②:複数の輸配送事業者が協力し、集荷や配送配達を行うこと

通常の物流業務では、請け負った荷物は各社がそれぞれの車両等を使い独自のルートで輸配送を行っていますが、積載量が少ない状態でも自社で荷物を輸配送しなければならない場合は、その都度、経費がかさんでしまいます。
そこで、複数の企業の荷物を集約することで、輸送時の積載率を向上させ、集荷や配送業務の効率化が実現します。

 

3.共同配送実現に向けたGIS活用ストーリー

とあるエリアで輸配送を行っている配送業者、A社とB社を考えます。
両社は日々の配送業務の効率化を課題に感じており、共同配送を検討しています。

このような場合の両社の検討事項としては以下のようなものが挙げられます。

・現状の輸送の配送実績からして共同配送が妥当であるか?
・共同配送をしてどれくらいの効果があるのか?

上記検討事項は、GISをもとにしたデータを活用することで解決することが可能です。

現状の配送実績の分析

GISの活用により、現状の配送実績を分析することができます。
配送実績を分析することにより、積載量の少ない車両の削減やA社、B社のような同エリアで製品を配送している荷主同士の共同配送の妥当性を確認することが可能となります。
積載車両の削減や共同配送を行うことにより輸送全体の効率化が図ることが出来ます。

シミュレーションの実施と共同配送

ESRIジャパンでは、ArcGISを活用した、共同配送シミュレーションの実施をご提案させて頂いております。
シミュレーションを行うことにより、共同配送での効果をデータとして作成することができるようになり、その効果を試験的に図ることが可能となります。

シミュレーションの結果、輸送車両削減や輸配送の効率化が見込めた場合、共同配送について積極的に進めることができるでしょう。

共同配送の開始と導入後の見込み効果

ArcGISを活用した共同配送を実施することにより、より効率化の確率の高い共同配送の実施や、輸配送全体の効率化を図ることが出来ます。
共同配送を行うことにより、配送車両数の10~20%の削減が実現するという結果が出ることも多くあります。

また、 一車両当たりの積載率に関しても、大幅に改善することができるよう効果検証をすることが可能です。

 

4.共同配送に関する課題をGISで解決したい方は、物流・配送・ロジ 地図システム選定.comにお任せ!

物流・配送・ロジ 地図システム 選定.comを運営するESRIジャパンでは、これまでに多くの物流会社様・メーカー様にArcGISを導入し、共同配送の実施をサポートしております。

このほかにも、ArcGISを導入することで、配達センターの立地選定、リアルタイムでの車両・道路状況の確認、配達エリア分析・メンテナンスなど、様々な分析・シミュレーションを行うことができます。

物流・配送・ロジ 地図システム 選定.comでは、様々なロジスティクスの課題解決事例をご紹介しています。
ぜひこちらもご覧ください。

>>ソリューション事例 一覧はこちら



お役立ち情報一覧に戻る