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パレットの位置管理にGPS×GISを活用して、数億円の損失回避に成功
大手食品メーカー様
パレットの紛失が絶えない輸送現場
今回のお客様は大手食品メーカー様で、各工場や客先に商品を卸す際にパレットを大量輸送されていました。年間で1億箱以上の取り扱い量になるため、パレットの数も数百万個が各工場を往来することになります。
しかし、卸の際に1つ1つのパレットがどの工場にあるのかが不明瞭になってしまうのが実際の輸送現場であり、輸配送で使用したパレットをすべて回収することができていませんでした。
そのため、1 個数千円するパレットの紛失が日常的に発生してしまい、結果として数十億円もの損失が発生していたとのことです。
パレットの動態管理をしたい
食品工場から次の配送先への届けられる際、商品はパレットに載せられ、そのまま輸送されます。商品が届けられたあとパレットは回収され、再び配送時に使用されるため、様々な拠点を行ったり来たりします。
そこで今回のお客様は、パレットの動態管理をすることで、パレットの紛失を防ぐようにしたいとのことでした。
またパレットの動態管理を通して、より効率的な配送ができるのではないかということで、食品の輸配送の効率化も視野に入れた上で、その方法を検討されていました。
GPS センサー × ArcGIS によるパレットの動態管理
そのような中で、ESRIジャパンの動態管理に関するセミナーにご参加いただき、地図上でデータを管理するArcGISを使った動態管理に興味を持ち、実際にご依頼をいただきました。
お客様の課題やパレットの使用状況をお伺いした上で、GPSセンサーとArcGISを掛け合わせてパレット管理をすることをご提案いたしました。
1つ1つのパレットがどこの工場にあるかが不明瞭となっていた現状に対して、各パレットにGPSセンサーを装着させて、位置情報を各パレットから取得し、そのデータをArcGISに反映させることで、リアルタイムでのパレットの位置情報を管理することができるようになります。
抜け漏れのない動態管理
こちらは、パレットに GPS センサーを取り付けた際に得られるデータのシミュレーション結果のイメージです。
青い丸で囲われた数字が、実際のパレット数量を表していて、どの拠点にどれくらいのパレットがあるのかが一目で確認することができます。
また、輸配送に使用しているトラックの台数、積載率もパレットの使用状況をもとに算出することができます。
これを範囲を広げたのが下の図で、よりマクロに状況を把握することができるようになります。
この GPS センサー × ArcGIS によるソリューションで、抜け漏れのないパレットの動態管理ができるようになります。
数億円の損失回避に成功
パレット1つ1つにGPSセンサーを取り付けるのは、相当な費用も発生します。
しかしパレットの紛失を劇的に改善することができるようになり、新規でパレットを購入する必要がなくなり、結果として数億円の損失回避につなげることができました。
またそれだけでなく、トラックごとの積載状況の可視化や、パレットの効率的な回収パターンも作成できるようになり、お客様が従来求めていた効率的な食品の輸配送ができるようになりました。
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